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釜石医師会報

No.290 平成22年6月号

水面の彩り

30年位まえの釜石湾の岸壁で、繋留されている漁船の翳が水面に映えて、ゆらゆらと彩りを展開しておりました。思わず急いでスケッチしたひと時です。

岩井 利男

巻頭言

「衆院選挙がやってくる」
神林 敦彦

政権交代から早半年を過ぎ、日本丸はゆれにゆれている状況だ。

「政治はマニフェストから」だと声高らかに響いていたのは、いつだったか?最近は「マニフェスト」という言葉さえあまり聞かないような…

期待していた、たくさんの公約はたくさんの壁につきあたっているようだし、あんなに世間を騒がせていた「年金問題」はどこにいってしまったのかわからなくなった…今は子ども手当一色だが問題は山積みのようだし。

政権交代したからといって、すべてがいい方向にかわるわけではないだろうし、それがなかったとしても、この追い詰められる閉塞感は何だろう…

不況のなか、景気は数字上は回復傾向というが、その実感は国民には感じられないのが事実だろう。国民は必死にもがき、頑張っているのを選良の方は本当にわかっていてくれるだろうか?

ふと見た新聞の一隅に犬養毅の言葉があった「政治の道が他の事業と異なるところは、その目的が利己の利害にあらずして、一国の利害、人類の利害のために心力を傾注するにある」とあった。

今回の参院選の候補者は、報道からタレント、スポーツ選手といった方が目立つが、選ぶのは私たち国民であるはずだから、今一度「この人に託したい」という思いをじっくり考えて一票を投じたい。

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