今回の表紙は国立釜石病院の「釜石ルミナリエ」です。寒い冬の人々の気持ちを明るくしようと、院長以下のスタッフが精魂込めて作成しました。子供は歓声を上げて走り回り、アベックは寄り添い、お父さんは写真を撮り、家族は記念写真を撮り、心が癒される設計になっています。気持ちが暗くなりかけたり、元気が出ないと感じた方は、ぜひ観に来て下さい!(点灯時間;午後4時頃から午前2時頃まで、撤収時期は、釜石SWの試合結果次第です)
国立釜石病院 院長 土肥 守
釜石市で開業したのが1987年(S62年)10月。この時の釜石の人口は約5万6千人。出産数は約500人。2023年には人口は3万人を割る可能性があり半分に減少。出産数も今年は100人を割るかも。2017年の就学時242人、今年は159人との事。開業当時は学校健診で全校回るのが大変であった。今は諸学校の数も減少し1学年多くても2クラスで、1クラスが数人の所も多い。私の時代は中学校で1学年750名15クラスであった。
釜石医療圏はどうであろうか?2023年は診療所は釜石市12・大槌町6。病院は6である。医師数51人。開業当時釜石医療圏の診療所・医師数はどうであっただろうか?
釜石医師会史という本をご存知でしょうか?釜石医師会の先輩の先生方が発刊した記念史で1991年(平成3年)発刊。当時の編集委員で現在存命の先生は小泉先生のみ。1990年(H2年)釜石医師会に在籍してた開業医は庄子・植田・葛西・上村・八島・川上・小笠原先生の8人の名前があった。当時A会員35名、B会員48名。会員数83名である。現在はA会員24名、B会員27名で会員数51人である。会員数が減少すれば県医師会の代議員数が2名から1名になる可能性がある。勤務医の先生の釜石医師会への入会をお願いしたい。
釜石医師会の医師の高齢化も気になる。ついこの間まで医師の定年制・医師免許更新制度が議論された記憶がある。65歳にするか、70歳にするかそのうちに議論されることもなくなった。現実に定年後再雇用され働いている勤務医の先生がいなければ釜石医療体制は崩壊する現況である。特に地方においては切実な問題である。
釜石医療圏に於いて70歳以上の先生は何人いるであろうか?医院後継者は?医院閉鎖の可能性は?私もいつの間にか76歳となり釜石医師会では長老の仲間になっている。