定内踏切から上野田踏切へ向かうSL銀河
小学校1年生まで野田に住んでいました。家の裏の草むらを抜けると田んぼの遥か向こうに釜石線と鉱山鉄道があり、陸中大橋に向かうSLがもくもくと煙を吐きながら、茶色い客車を引っ張って行くのを、妹弟と手を振って見ていました。鉱山鉄道が無くなり、田んぼが無くなり、定内踏切の場所も変わり、住宅が立ち並んでいますが、釜石線の線路と山は今も変わらずにいます。
岩手県立大槌病院 黒田 継久
最近、東京理科大学名誉教授の村上康文氏がmRNAコロナワクチンの問題点について警鐘を鳴らしている。村上氏は岩手県出身で東京大学薬学部、ニューヨークのスローンケタリング記念癌研究センター、東京理科大学生物工学科教授等を経て現在専門の免疫医学、抗体研究に携わる会社を設立し活躍されている。2002年インフルエンザウイルス検出キット用の抗体を開発(日本シェア80%、世界シェア60%)、さらに2020年新型コロナウイルスの中和抗体の大量生産に世界で初めて成功するなどこの領域のエキスパートである。
mRNAワクチンは当初筋注した部位近くの細胞に入りそこでスパイクタンパクを作り放出すると言われていた。しかし、村上氏によると実際局所に残るのはわずかで多くは全身の細胞に分布し、特に肝臓、脾臓、骨髄、血管内皮、卵巣などの細胞に入ることが分かってきた。mRNAが入った細胞でスパイクタンパクが合成されるがスパイクタンパクのうち細胞外へ放出されるのは3割だけで7割は細胞の表面に林立する。そのため作られた抗体が細胞表面のスパイクタンパクに結合しこれらの細胞は免疫細胞(キラーT細胞、NK細胞など)の攻撃対象になるという。
また、変異しやすいウイルスに対するワクチンを何回も打つと逆に感染しやすくなるADE(抗体依存性感染増強)という現象は昔からよく知られている。
さらに変異したウイルスに対するワクチンを少し改良しても作られる抗体は最初に打った武漢ウイルスに対する抗体しかできないことも論文で報告されている(抗原原罪)。
そしてまた今回の様に類似したワクチンを何回も打つとスパイクタンパクを作った自分の細胞が免疫の攻撃対象になるため、それを防ぐ防御機構が働き逆に免疫全体が抑制される現象が起きる。そのためウイルスを攻撃する本来の中和抗体ではなくIgG4抗体という免疫を抑制する抗体が多くなり、この抗体は自己免疫疾患や癌などに関与していると言われている。
当院ではここ1~2年帯状疱疹の患者が多く、また、消化器系などの癌患者も増えているが偶然であろうか。現在、世界の主要国ではワクチン接種を中止する方向に進んでいる。日本のコロナワクチン政策についても一度見直す時期に来ているのではないかと思う。