今年も国立釜石病院のイルミネーションの季節がやってまいりました。コロナ渦もあり点灯式は出来ませんでしたが、太陽光発電のライトも沢山設置しまして(心ある人だけがわかる)節電にも努めておりますので、お子様・お孫様連れでどうぞ。夕方は退勤の職員の車が沢山通りますので気を付けて鑑賞して下さい。
NHO釜石病院 院長 土肥 守
2019年(令和1年)12月に中国・湖北省武漢市で発生した原因不明の肺炎は、新型コロナウイルスが原因であることが判明した。その後の世界中への感染拡大は驚くべき状況である。変異を繰り返し流行する新型コロナ感染症(以下コロナ)は2020年12月、イギリスで発生した変異株アルファが、2021年5月には日本において従来株から90%以上に置き変わった。2021年7月にはインド由来のデルタが75%に置き変わり、2021年11月には南アフリカ由来のオミクロンに置き変わり現在に至っている。
全国でコロナコロナの連呼の中、また岩手県では比較的平穏に経過していた大槌・釜石地区だったが、2022年2月から感染者の増加が顕著になってきた。パンデミック第7波の襲来であった。当院では2月17日、初のコロナ抗原陽性者が見られ、2月26日には教育機関でのクラスターの発生があり、コロナ対応が本格化するようになった。朝から鳴り響く電話への対応、コロナ発生届の準備、車庫を利用したドライブスルー方式の抗原検査、そして結果報告と忙しい日々が続いた。ただ9月26日、コロナ全数把握が簡略化され手間は大分減ったと感じている。
師走がやってきた。通常診療、インフルエンザ予防接種、コロナ予防接種(個別と集団)、そしてコロナ抗原検査。少々お疲れ気味である。「早期の収束」を元旦に心を込めて祈りたいと考えている。