矢巾町のひまわり畑
暑い夏の日射しがさす中を矢巾町の煙山ダム近くにある、2haの畑に6万本植えられたひまわりを見に出かけた。赤トンボがたくさんひまわりの上を飛んでいた。
釜石のぞみ病院 小笠原 和法
1992年夏 盛岡女子高校(現 盛岡誠桜高校)のバレー部のコーチ兼チームドクターで宮崎インターハイに参加した。夏の宮崎は、20時近くまで明るかった。放課後の明るい時間が長ければスポーツにかける時間も長くなり、強くなるのではと羨ましくも思った。
さて、日本の標準時は、グリニッジ標準時の+9時間である。地球360度を24時間で割ると15度で1時間の時差という計算に基づく。東西に広いロシアには国内に標準時が9つ設定されている(2010年3月までは11であった)。また、アメリカは6つ、オーストラリアでも3つある。日本の場合、人間の住んでいる国内の地域で最東端の根室は東経146度 最西端の与那国町は東経122度でその差が24度 つまり、96分の時差が存在するが標準時は1つ。すなわち与那国町に比べ根室では1時間半も早く夜が明けているのに活動を開始していないことになるし、与那国町は根室より明るいアフター5を1時間半も長く過ごすことが出来る。釜石市は東経141.84度なので日本標準時+27分強の時差になる。約30分の損失である。
もう1つ日中の時間を左右するものがある。それは、季節 つまり夏は緯度が高くなるほど日中の時間が長くなり、北極は白夜になる。日本の最北端の街 稚内は北緯45度だが、北緯48度にあるパリでは、夏には21時過ぎまで明るいと聞いた。バカンスを大いに楽しめるというわけだ。今年の夏至の日に札幌での学会に参加していたが19時過ぎてもまだ明るくて時間の感覚が狂った。ヨーロッパなど緯度の高い地域では、夏だけでもサマータイムを採用することで有効に時間を活用しようということになる。冬になると日中の時間は北ほど短くなるわけだが、日本の緯度では極端に短くなるわけではない。標準時の設定地域より東側ではより早く明ける夜を有効に使わないと損になる。確かに日本国土の東側は北に位置するため冬に1時間早めて活動を開始することは寒いのでいやだという考えになるのかもしれない。しかし、勤務時間中に日没を迎えてしまう冬はいかにも寂しい。
標準時はその国の中に通過している子午線で決めなければならないというわけではないようだ。例えば、ロシア極東のウラジオストックは東経132度(広島と山口の間くらいの経度)にあるが、グリニッジ標準時+11時間を採用してる。つまり、2時間も時計を早めていることになる。
今年5月に猪瀬東京都知事が日本の標準時を2時間早めたら経済的にも市場を早く開けられて有利になると提案して物議を醸し出した。国内では日本の標準時の基準点が東経165度に行ってしまうなどという批判があったが、国際的にはその批判は当たらないことになる。アフター5が長くなることでの経済効果も期待できるかもしれない。
昔から早起きは三文の徳という言葉もある。少なくとも日本の標準時をグリニッジ標準時+10時間とすることについては検討の余地有りと考えるがいかが思われるか。